ストーリー

リングも無い、道場も無い、お金も無い…
あるのはプロレス愛とガッツだけ!!

経営難で選手の大量離脱により存亡の危機にある埼玉ガールズプロレスリング(以下埼玉ガールズ)はとうとう解散を決めた。選手の精神的支えである早苗を慕い残ったメンバーは移籍や引退を視野に自分たちの今後について考えた。 その中で唯一の新人千葉まひるは移籍するには経験が足りない。さらに施設を抜け出ての妹と二人っきりの生活ができたのも寮がある埼玉ガールズだったからだった。


道場を失い、寮を追い出されながらもプロレスを愛する千葉まひるは、生き別れた父親の唯一の手がかりでもある埼玉ガールズの再興を決意する。その情熱に先輩も触発されて練習を再開するものの道場はない。 早苗がみんなを連れて行ったのは近所の公園!なにもない公園からの新生埼玉カールズのスタートだった。受身をとることも出来ない状態で段ボールを重ねての練習場。 そんな状態でも汗を流す彼女たちに惹かれるようにOLや女子高生などの新メンバーも増え、徐々に活気を帯びてきたが・・ 近所の主婦の通報でその場所も失ってしまった。


場所を河川敷に移動し練習を続け、いつの日か埼玉ガールズの復活を夢見る彼女たちは、マスコミなどに注目されるようになってきた。 そんな彼女達の活躍の記事を嬉しそうに眺めている二人の男が居た。 一人は借金で姿を隠した埼玉ガールズの会長の佐伯三郎。彼も土木作業員をしながら再建の為の資金を貯めていた。そしてもう一人、埼玉ガールズとくにまひるの記事を中心にスクラップをしているデザイナーの森田純一であった。 以前に佐伯から、消息不明のまひるの父親との情報で早苗が訪れたのが森田だった。 わずかながら、未来に向けて明るい兆しが見えてきた矢先に・・・・・

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